メンテナンスの頻度と重要性について解説

■メンテナンスの頻度と重要性について解説

 

昨今、歯科検診・メンテナンスの重要性がメディアでもよく伝えられるようになりました。国としても歯科検診・メンテナンスを定期的に受けることを推奨しています。今回はそんな歯科のメンテナンスを受ける頻度と重要性について詳しく解説します。

 

▼メンテナンスの適切な頻度について

 

メンテナンスを受ける適切な頻度というのは、お口の健康状態や衛生状態によって変わります。

 

◎お口の状態が良い人は「3～6ヶ月に1回」

 

虫歯や歯周病のリスクが低く、お口の健康状態も良好な人は、3～6ヶ月に1回くらいの頻度でメンテナンスを受けるのが良いでしょう。6ヶ月以上期間が空いてしまうと、さすがにお口の病気や異常の早期発見が難しくなります。

 

◎虫歯・歯周病の治療後は「2～3ヶ月に1回」

 

過去に虫歯や歯周病にかかったことがあったり、それらの治療を受けてからまだそれほど時間が経過してなかったりする場合は、2～3ヶ月に1回くらいの頻度でメンテナンスを受けることが推奨されます。もともと虫歯・歯周病リスクが高い人なので、比較的高頻度にメンテナンスを受けた方が良いです。

 

◎歯周病の症状が安定している人は「1～2ヶ月に1回」

 

歯周病の治療を受けて完治はしなかったけれども安定期に入っている人は、1～2ヶ月に1回の頻度でメンテナンスを受けた方が良いといえます。具体的にはSPT（サポーティブペリオドンタルセラピー）と呼ばれるもので、厳密にはメンテナンスと異なります。クリーニングやスケーリングに加えて、ルートプレーニングなどを行うこともあります。歯周ポケットが浅くなったり、歯茎の炎症が改善されたりしたら、通常のメンテナンスへと移行します。

 

▼歯科のメンテナンスが重要な理由

 

歯科のメンテナンスがこれほどまでに重要と叫ばれている理由は、お口の病気の性質と関係しています。虫歯や歯周病というのは、細菌感染症の一種ではあるものの、自然治癒力によって治ることはまずありません。発見が遅れれば重症化を招き、最終的には歯を丸ごと1本失うリスクを伴います。とりわけ歯周病に関しては、誤嚥性肺炎や糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞といった深刻な全身疾患の誘因となることがわかっており、できる限り予防することが望ましいのです。そうした観点から国や歯科医師会も定期検診・メンテナンスを積極的に受けるよう促しているのです。

 

▼まとめ

 

今回は、歯科のメンテナンスの適切な頻度と重要性について解説しました。お口の中の状態によって適切な頻度は変動しますが、標準的には3ヶ月に1回くらいの頻度で定期検診・メンテナンスを受けると良いでしょう。大田区のソレイユデンタルクリニックでは、予防処置やメンテナンスにも力を入れておりますので、それらを定期的に受診したいという方はいつでもお気軽にご連絡ください。