一般的な歯科治療では、歯を中心として口の中の治療を行ないますが、口腔外科では、口の中をはじめ顎や顔面、その付近全般で発生するさまざまな病気の治療を行ないます。
この領域で問題が発生すると、機能面だけでなく審美面にも影響が出てしまうことがありますが、可能な限り自然に機能性・審美性を回復させ、健康的で美しい表情を取り戻せるお手伝いをさせていただきます。
親知らずは正式名称を『智歯』『第3大臼歯』といい、前から8番目に生えてくる歯のことです。
上下左右で合計4本ありますが、すべての方に必ず生えてくるわけではなく、親知らずが存在しているのに生えてこないこともあります。
親知らずは「抜歯しなければならない」と思われている方が多いようですが、必ずしもそうとは限りません。真っすぐに生えて隣の歯や噛み合わせに影響を及ぼさず、きちんと歯磨きできるようであれば、抜歯する必要はありません。
しかし異常な生え方をしている場合には、抜歯の必要性が出てきます。
異常な生え方をしてしまうと、食べかすなどが溜まりやすくなるうえ、歯磨きがしづらいので虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。また、隣の歯を圧迫したり噛み合わせが悪くなるなど、健康上のさまざまな問題を引き起こします。
親知らずの抜歯を行なうとき、歯が歯肉に埋まっているときは埋伏智歯抜歯という方法で歯肉の切開を行ないます。
通常の歯科治療などで行なう局所麻酔を行ない、歯肉を切開します。歯の前後5~8mmほどを切開し、歯が見えてきたら注水しながら削ります。削って小さくなったら抜歯し、傷口を縫合して治療が完了します。
平均して20~30分ほどの処置ですが、親知らずの形状や埋まっている深さによっては時間を要します。
「顎が痛い」「口を開けづらい」「口を開けるとカクカク音がする」などの症状がある方は、顎関節症の可能性があります。
顎関節症の代表的な症状は上記3つになりますが、そのうち1つ以上の症状があり、他の病気の可能性がない状態を顎関節症といいます。
顎関節には関節円板という組織があり、クッションの役割を果たしますが、それがずれることにより症状が出ます。
顎関節症の治療は、症状に応じて原因の解消と痛みの緩和を組み合わせて行ないます。
認知行動療法 | 歯ぎしりなどの悪習癖を行なわないようにする | ||
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物理療法 | 患部への加熱や冷却を行なって痛みを緩和する | ||
運動療法 | 開口などの訓練を行なって口が開くようにする | ||
スプリント療法 | スプリント(顎関節治療用マウスピース)を装着して顎関節や筋肉への負担を軽減する | ||
薬物療法 | 薬剤を使用して痛みを緩和する | ||
外科療法 | 外科手術を行なって症状を改善させる |
その他、ご自分でセルフケアを行なうのも有効です。
歯を食いしばらない、固いものを食べない、口を大きく開けない、うつ伏せに寝ないなどを心がけ、マッサージ、良い姿勢の維持、全身運動などに積極的に取り組むようにしましょう。
顎に負担をかけない生活を意識することが大切です。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ● | ● |
午後 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ● | ● |
午前:10:00~13:00
午後:14:30~19:00
●:9:30~12:30/13:40~17:30
休診日:水曜・祝日