保険の入れ歯と自費の入れ歯について

■保険の入れ歯と自費の入れ歯について

 

入れ歯は失った歯の見た目や機能を補う重要な装置なので、治療法は慎重に選択することが望ましいです。単に安いという理由からだけで、保険の入れ歯を選ぶと後悔してしまうこともあるからです。そこで今回は保険の入れ歯と自費の入れ歯について解説し、それぞれどんな人におすすめなのかもご説明します。

 

▼保険の入れ歯の特徴とメリット・デメリット

 

保険診療では、部分入れ歯と総入れ歯の両方を作ることができます。使用する素材や設計には制限がかかるものの、費用負担が軽いことから多くの方が保険診療を選択されています。

 

◎保険の入れ歯のメリット

 

・費用を安く抑えられる

 

保険の入れ歯のメリットは、費用が安い点が挙げられます。1～3割負担で済むだけでなく、もともと安価な素材を使用することから、自費診療と比較して治療をかなり安く抑えることが可能です。一般的な保険診療の入れ歯は、5,000～15,000円程度で製作できます。

 

・修理しやすい

 

保険の入れ歯に用いる材料は、歯科用プラスチックである「レジン」が基本となります。お口の粘膜と接する部分の義歯床もアクリルレジンと呼ばれるプラスチックで作られるため、割れたり、摩耗したりした際の修理が比較的容易であるというメリットを伴います。

 

◎保険の入れ歯のデメリット

 

・摩耗や破折、変色が起こりやすい

 

人工歯や義歯床がプラスチック製なので摩耗や破折、変色といった劣化現象が起こりやすいです。修理はしやすいものの壊れやすいというデメリットを伴うのが保険の入れ歯です。

 

・見た目、噛み心地、装着感に不満が出やすい

 

保険の入れ歯では、設計や製作においてさまざな制限がかかることから、見た目や噛み心地、装着感が自費診療のものほど良くはありません。

 

▼自費の入れ歯の特徴とメリット・デメリット

 

自費診療では、さまざまな設計の入れ歯を製作できます。使用する材料にも制限がかからず、審美性・機能性・耐久性を追求することが可能です。

 

◎自費の入れ歯のメリット

 

自費の部分入れ歯は、金属製の留め具であるクラスプのない設計も可能で、見た目や装着感に優れています。総入れ歯は義歯床の部分にコバルトクロムやチタンを使用することで、厚みを減らすことができます。また、金属は熱伝導率が高く、食べ物や飲み物の温度を感じやすくなるというメリットも得られます。

 

◎自費の入れ歯のデメリット

 

自費の入れ歯には、費用が比較的高くなる、壊れた時の修理が難しい、製作期間が長くなる傾向にある、といったデメリットを伴います。

 

▼まとめ

 

今回は、保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いについて解説しました。治療を受ける上で何を重視するかによって適した診療形態も変わってきますので、どちらか迷われている方は一度ソレイユデンタルクリニックまでご相談ください。当院は大田区で入れ歯治療にも力を入れている歯医者さんです。