「インプラント矯正とは?」「従来の矯正治療との違いはある?」「短期間で効果的に歯並びを改善したい」と思っていませんか?
日常生活のなかで、治療中も支障をきたさず短期間で歯並びを改善したいとお悩みなのではないでしょうか。インプラント矯正は、歯科矯正用アンカースクリューと呼ばれる小さなネジを顎の骨に埋め込み、歯を動かす治療方法です。
この記事では、以下の内容を解説していきます。
インプラント矯正を受ける際の注意点まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
まずは、インプラント矯正について紹介します。
それぞれ解説します。
インプラント矯正は、通常のインプラントとは異なります。通常のインプラントは、失った歯の代わりに人工の歯根を埋め込む治療法です。
一方、インプラント矯正では、歯科矯正用アンカースクリューという小さなネジを顎の骨に埋め込みます。スクリューは歯を動かすための固定源として機能します。
インプラント矯正のスクリューは非常に小さく、埋め込む際の痛みや出血はほとんどありません。また、治療後に取り外せるのも特徴です。
インプラント矯正以外にもさまざまな矯正方法があります。
インプラント矯正は、上記の方法と併用することもあります。たとえば、ワイヤー矯正と組み合わせることで、より複雑な歯の移動も可能です。
また、ソレイユデンタルクリニックではマウスピース矯正を採用しており、とくに透明なマウスピースを使用した治療が特徴です。従来の金属ブラケットを使用する矯正治療に比べて、目立たず快適に歯並びを改善できるため、まずはお気軽にお問い合わせください。
インプラント矯正のメリットは、以下の7つです。
ひとつずつ解説します。
インプラント矯正は、大掛かりな手術を必要としません。顎の骨にアンカースクリューを埋め込む時間はわずか数分で済み、痛みや出血もほとんどありません。
従来の矯正治療では手術が必要だった重度の開咬症例でも、インプラント矯正なら手術なしで対応できます。患者さんの負担が大幅に軽減されるため、矯正治療に対する心理的なハードルも下がります。
インプラント矯正は、複雑な歯の移動を可能にします。アンカースクリューにより、より強力で正確な力をかけられるのが理由です。
たとえば、ガミースマイルの改善が期待できます。歯ぐきが露出する症状を、歯を歯ぐきのなかに押し込むことで改善が可能です。
また、大臼歯を含むすべての歯を後方に移動できるため、従来の矯正治療では難しかった症例にも対応できます。
インプラント矯正では、抜歯せずに治療もできます。従来の矯正治療では、スペースを確保するために健康な歯を抜くケースがありました。
しかし、インプラント矯正ではアンカースクリューを使って歯を効率的に動かせるため、抜歯の必要性が低いです。たとえば、出っ歯の矯正では小臼歯を抜かずに前歯を後退させられるため、自然な歯を最大限に保存しながら理想的な歯並びを実現できます。
インプラント矯正は、治療期間を大幅に短縮できます。
従来の矯正治療では2〜3年以上かかるのが一般的でした。しかし、インプラント矯正の場合は、半年〜1年程度で終わるケースもあります。
動かしたい歯だけに効率的に力をかけられるため、複数回に分けて歯を動かす必要がなく、まとめて目的の位置まで移動できます。
インプラント矯正は、特定の歯に直接アプローチできます。顎の骨に埋め込んだアンカースクリューを固定源として使用するため、動かしたい歯だけに力をかけられます。
従来の矯正治療では、歯同士を引っ張り合う力で歯を動かすため、動かしたくない歯まで移動してしまうケースがありました。インプラント矯正の場合、前歯をまとめて後ろに下げるなど、大きな歯の移動も効率的におこなえます。
インプラント矯正は、より精密に歯を移動できます。アンカースクリューを用いることで、強力で安定した力を歯にかけられるため、複雑な歯の移動や、従来の矯正治療では難しかった症例にも対応可能です。
たとえば、歯を歯ぐきのなかに押し込むことで、笑ったときに歯ぐきが見えすぎる症状の改善や、大臼歯を含むすべての歯を後方へ移動することなどができます。
インプラント矯正は、再治療のリスクを低減できます。より正確に歯を動かせるため、目標とする位置に歯を移動させやすいです。
従来の矯正治療では、治療後に歯がもとの位置に戻ってしまうケースもありました。しかし、インプラント矯正では歯がもとの位置に戻るリスクが低くなります。
また、歯の移動をピンポイントでおこなえるため、治療後の安定性が高まり、再治療の必要性が減少します。
インプラント矯正のデメリットは、以下の5つです。
それぞれ解説します。
インプラント矯正では、アンカースクリューが脱落するリスクがあるため注意が必要です。歯ぐきや顎の骨の厚みが不十分な場合に、スクリューが安定せず緩んだり抜けたりするケースです。
もし脱落が起きると、再度スクリューを埋め込む必要があり、治療期間が延びます。また、頻繁に脱落するとインプラント矯正自体を断念しなければならないケースもあります。
インプラント矯正では、アンカースクリューが目立ちやすいです。とくに前歯の矯正やガミースマイルの治療時に、前歯の歯ぐきにスクリューを埋め込むと、笑ったときに見えてしまいます。
外見上の問題のため、矯正治療を受けていることを知られたくない方や、口元の見た目を気にする方にとってはデメリットになります。
インプラント矯正では、口内に違和感が生じやすいです。アンカースクリューの先端が口内に露出するため、舌があたって違和感を感じます。
とくに口蓋部分にスクリューを打つ場合、食事の際などに舌があたりやすく、不快感を覚える可能性もあります。違和感には個人差がありますが、治療期間中は持続するため注意が必要です。
インプラント矯正では、衛生面にも注意が必要です。アンカースクリューの周りに汚れや歯垢が溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境になります。
また、スクリューを埋め込んだ部分の傷から細菌が入り込むリスクもあります。適切な口腔ケアを怠ると、炎症や歯ぐきの腫れ、出血などの問題が生じる可能性があるため、通常の矯正治療以上に注意が必要です。
インプラント矯正は保険適用外の治療のため、通常の矯正治療と比べて費用が高くなる傾向があります。一般的に、アンカースクリューの材料費、埋め込み手術の費用、高度な技術を要する治療のため技術料が加算されます。
治療期間は短縮できる可能性がありますが、初期費用は高いため、費用面での負担について十分に考慮が必要です。
インプラント矯正の治療の流れは以下のとおりです。
ひとつずつ解説します。
まずは、インプラント矯正のカウンセリングをおこないます。歯並びや咬み合わせの悩みを詳しくヒアリングし、矯正治療の概要や費用、期間について説明や、患者さんの要望や不安を把握して最適な治療方針を検討します。
カウンセリング後は、精密検査です。主に、レントゲン撮影や口腔内写真の撮影、歯型の採取などを実施します。
精密検査のデータをもとに、現在の歯並びや咬み合わせの状態を正確に把握し、アンカースクリューの埋入位置や方向も検討します。
精密検査の結果をもとに、具体的な治療計画を立案します。まず、インプラント矯正の手順、期間、費用などの説明をします。
治療の開始には、患者さんの同意が必要不可欠です。そのため、アンカースクリューの埋入位置や歯の移動方法を説明のうえ、不明点を解消して進めます。
治療開始時は、局所麻酔下でアンカースクリューを埋入します。処置は、10〜15分程度です。その後、矯正装置を装着し、定期的な通院で調整をおこないます。
インプラント矯正終了後は、歯の位置を安定させるため保定装置を使用します。定期的な通院で歯並びや咬み合わせを確認し、必要に応じて調整します。
通常、治療後1〜2年は3〜6カ月ごとの定期検診が必要です。
インプラント矯正を受ける際の注意点は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
インプラント矯正後は、口腔内のケアを徹底して清潔に保つのが重要です。アンカースクリューの周囲には、歯垢や食べかすが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境になります。
そのため、毎日の丁寧な歯磨きと、歯間ブラシやデンタルフロスの使用が欠かせません。アンカースクリュー周辺の歯ぐきが腫れたり、出血したりしないか注意深く観察しましょう。
インプラント矯正は、すべての人に適しているわけではありません。顎の骨量が不足している場合や、重度の歯周病、糖尿病などの全身疾患がある場合は適応外となる場合があります。
事前の精密検査で骨密度や全身の健康状態をチェックし、もし適応外と判断された場合はほかの矯正方法を検討するか、まず基礎疾患の改善に努めましょう。
インプラント矯正の治療計画は、慎重に立てる必要があります。とくに、すでにインプラントが入っている場合は注意が必要です。
インプラントは動かせないため、周囲の天然歯を動かして歯並びを整えます。インプラントの位置や本数によっては、全体矯正が難しいケースもあります。
治療前に、詳細なレントゲン撮影やCT撮影をおこない、最適な治療計画を立てましょう。
喫煙は、インプラント矯正の成功率を低下させる要因です。とくに、タバコに含まれるニコチンは骨の結合や傷の治癒を妨げます。
そのため、アンカースクリューの定着の悪化や、治療後の回復が遅れやすいです。また、喫煙者は歯周病のリスクも高くなるため、インプラント矯正を検討している喫煙者は治療前の禁煙が強く推奨されます。
インプラント矯正では、治療終了後も定期的なメンテナンスが欠かせません。通常、治療後1〜2年は3〜6カ月ごとの定期検診がおこなわれます。
検診では、歯の位置の安定性やアンカースクリュー周辺の状態、咬み合わせなどをチェックします。必要に応じて調整をおこない、長期的に良好な状態の維持が必要です。
インプラント矯正の歯科を選ぶ際のポイントは、以下の4つです。
ひとつずつ解説します。
インプラント矯正を成功させるには、医師の専門性と経験が重要です。そのため、日本口腔インプラント学会の専門医や指導医の資格を持つ医師を選ぶのがおすすめです。
また、インプラント矯正の治療実績や症例数も確認しましょう。多くの症例をあつかっている医師ほど、さまざまな状況に対応できる技術を持っています。
さらに、最新の治療法や技術に関する継続的な研修参加も、医師の専門性を示す指標となるためあらかじめ確認しておきましょう。
インプラント矯正には高度な医療機器が必要です。CT撮影装置や3D画像診断システムなどの最新設備が整っているかチェックします。
最新の機器によって、より精密な診断と治療計画が可能になります。また、手術室の清潔度や滅菌設備の充実度も重要です。
感染リスクを低減し、安全な治療環境を提供できる歯科医院を選びましょう。
適切なインプラント矯正には、詳細な治療計画が不可欠です。初回のカウンセリングで、医師が患者の口腔状態を丁寧に説明し、明確な治療計画を提示するかどうかを確認しましょう。
治療の各段階や予想される期間、リスクとメリットについてわかりやすく説明してくれる医師を選んでください。また、代替治療法の提案や、患者の質問に丁寧に答える姿勢も重要です。
インプラント矯正は、高額な治療ですが、費用面での透明性は、患者との信頼関係構築に不可欠です。そのため、治療費用の内訳を明確に説明し、追加費用の可能性についても事前に情報提供してくれる歯科医院を選びましょう。
また、分割払いなどの支払い方法があるかの確認もしてください。治療後のメンテナンス費用や、万が一の際の保証内容についてもあわせて確認しておきましょう。
インプラント矯正は、歯科矯正用アンカースクリューと呼ばれる小さなネジを顎の骨に埋め込み、歯を動かす治療方法です。一方、複雑な歯を動かす場合は従来の「ワイヤー矯正」や「マウスピース矯正」と組み合わせる場合もあり、歯科医師とよく相談が必要です。
また、ソレイユデンタルクリニックではマウスピース矯正を採用しており、インプラント・矯正についてのご相談を随時受け付けております。とくに透明なマウスピースを使用した治療に特徴があり、従来の金属ブラケットを使用する矯正治療に比べて、目立たず快適に歯並びを改善できます。
術前・術後のケアまで徹底しておこなわせていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
医療法人社団隆嘉会 ソレイユデンタルクリニック 理事長
山田 嘉宏(やまだ よしひろ)
1990年 昭和大学歯学部 卒業
1990~1992年 東京医科歯科大学補綴科 勤務
1992~1993年 茨城県友部歯科診療所 勤務
1993~1999年 品川区共立歯科 分院長 勤務
1999~2003年 よしひろ歯科クリニック 開院
2003年 医療法人社団隆嘉会 よしひろ歯科クリニック 開院
2014年 医療法人社団隆嘉会ソレイユデンタルクリニック 開院
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