インプラントの治療費でデンタルローンは利用可能？申請の流れや審査について解説

デンタルローンは金融機関に行かなくても申し込みできるため、手軽に申し込みが可能です。治療の前後に、歯科医院にて申し込めます。

銀行ローンは通常、金融機関の営業時間内に申し込む必要がありますが、平日仕事で忙しい方にとっては手間ですし時間を作るのが難しいですよね。しかしデンタルローンなら、デンタルローンは歯科医院での申し込みが基本であり、金融機関に行く必要はありません。治療を受ける歯科医院で直接申し込めるため、忙しい方にも便利です。

デンタルローンは、最大84回までの分割払いが可能です。

たとえば、60万円の治療費をローンで支払う場合は60回の分割で月額10,000円です。支払期間が長ければ金利は増えますが、その分月々の支払い額は手頃になります。また、最大で7年間84回払いが可能なため、予算が限られている場合には特に役立ち、家計とのバランスを考慮しながら返済計画を立てやすくなっています。

金融機関によって金利が異なるため、デンタルローンの利用前に返済シミュレーションをしてみてください。

デンタルローンでは、治療費の一部を先に支払い、残りをローンに回すことが可能です。たとえば、50万円の治療費の中から20万円を先に支払い、残りの30万円をローンで返済していくということができます。

もちろん治療費全額をローンで返済する選択肢もありますが、一部を先に支払うことで借入金額を減らせば、金利の負担も軽減できます。よって借入金額が少ないほど返済総額を抑えられ、経済的な負担を軽くすることが可能です。

自身の予算に応じて、ローンの利用額を調整することをおすすめします。

デンタルローンを利用するためには審査が必要で、全ての申請者が承認されるわけではありません。審査は収入と借入額のバランスで行われ、返済能力が不十分と判断されるとローンは拒否されます。

代わりにその用途をせずに利用できるフリーローンで治療費を支払うことも可能ですが、デンタルローンより金利が高く、こちらも審査が必要です。

デンタルローンを利用すると、手数料に加えて金利も発生します。これにより、全額を一括で支払った場合よりも総支払額が高くなります。

金利は比較的低めに設定されていますが、それでも返済期間を短くして金利負担を減らすことが望ましいです。また、フリーローンを利用する場合はデンタルローンと比較して金利が高いため、慎重に比較検討することが重要です。

デンタルローンは、全ての歯科医院で利用可能なわけではありません。特にインプラント治療を積極的におこなっていなかったり、自費診療に特化していなかったりする歯科医院では、デンタルローンの取り扱いがないことがあります。

デンタルローンが利用できない場合は、クレジットカードの分割払いが選択肢となります。クレジットカードの場合は一般的な金利が15%程度に設定されており、デンタルローンに比べて金利や手数料が高くなりやすい点に注意が必要です。

インプラント治療でデンタルローンの利用を検討している場合は、サイトで情報を収集したり直接問い合わせたりして、デンタルローンを取り扱っているかどうか確認しておきましょう。

専業主婦は自らの収入がないため、デンタルローンの審査では不利になります。一方、パートやアルバイトで定期的に収入を得ている場合は、審査に通りやすくなることがあります。

安定した収入があるかどうかは、審査において重要なポイントのためです。

収入が全くない方がデンタルローンを組む際には、配偶者が連帯保証人となるか、配偶者名義での申請が一般的です。

未成年の学生は、デンタルローンを組めません。また、20歳以上の学生でアルバイトの収入があっても、高額なローンの審査を通過するのは難しいです。

成人年齢が18歳に引き下げられたことで、18歳以上にローンを組む資格はあるものの、金額の大きいローンはやはり不利です。

そのため学生がデンタルローンを利用する場合は、親名義での申し込みや親の同意が必要になるケースが多くなっています。

フリーターやパートタイマーは、安定した収入があっても審査では不利になることが多いです。審査では、年収と借入金額のバランスが重要なためです。

年収の35%を超えるローン金額の場合、審査に落ちるリスクが高まります。しかし、非正規雇用者でも年収が高い場合は、審査での評価が向上し、申請が通りやすいでしょう。

ほかにもローンを返済中の場合、審査で不利になります。

特に年収の1/3近くまで借入がある場合は、多重債務と見なされ、審査に通るのが困難です。

過去5年以内にいわゆる「ブラックリスト」に登録されたことがある方は、情報が削除されるまで申し込みを待つ必要があります。

ブラックリストは、クレジットカードの滞納・スマートフォン料金や家賃の滞納・債務整理などが原因で登録されるものです。ブラックリストに登録されることで支払いが困難と判断され、デンタルローンの審査を通過する可能性が極端に低くなります。

そのため、借入金完済後約5年程度が経過しブラックリストから情報が削除されるまで、審査への申し込みは避けてください。

勤続年数が長いと、金融機関から安定収入があると見なされ、信用度が高まります。実際に、ローンの申し込み条件には「2年以上の勤続年数」が求められることがよくあります。

そのため、ローン申し込み前に自身の勤続年数を確認してください。

既に他社からの借り入れがあるとローンの審査に影響するため、先に返済をしておきましょう。

通常、年収の1/3までの借り入れが総量規制によって許されています。たとえば年収300万円の場合、最大100万円まで借りられます。すでに50万円を借りていれば、新たに50万円までしか借り入れできないというわけです。

既存のローンがある場合は、それを返済してから新しいローンを申し込むと良いでしょう。ただし、返済情報が信用情報に反映されるまでには、約2ヶ月のタイムラグがあることに注意が必要です。

専業主婦や学生でも、パートやアルバイトで一定の収入があれば、ローン審査を通過することがあります。反対に収入がない場合は、保証人や承諾書の用意が必要になることも。

事前に配偶者や親の承諾を得ておくと、審査がスムーズに進むでしょう。フリーローンの場合、家族に知られずに借入が可能ですが、高い金利が適用される点に注意が必要です。

本人名義でのローン申請が難しい場合は、親や配偶者など家族名義での申請するのも一つの手段です。ただし、クレジット会社によって条件が異なるため、事前に確認しましょう。