オールオン4において、治療後にどのような違和感が出るのか気になる方は多いのではないでしょうか。オールオン4は違和感なく進められる治療法ですが、装着感や見た目に違和感を感じる方も少なくありません。
そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。
この記事を読むことで、オールオン4で感じることのある違和感について理解し、治療後の生活を快適に送れるようになります。ぜひ最後までご覧ください。
オールオン4は、4本のインプラントを使用して、上下全ての歯を再建する治療法です。この方法は、インプラントがしっかりと固定されるため、安定性が高く、違和感が少ないのが特徴です。
確かにオールオン4にデメリットは存在しますが、メリットのほうが大きく、不快感もほとんど感じません。しかし、違和感が全くないわけではないため、定期的なメンテナンスやセルフケアは欠かせません。
基本的には安全で扱いやすいインプラント治療ですので、美しく使いやすい義歯を求めている方は、オールオン4を検討してみる価値があります。
オールオン4の概要については、いかの記事を参考にしてください。
オールオン4の治療過程では、インプラントが骨にしっかりと結合し歯肉が癒えるまでの約6ヶ月仮歯を装着する期間があり、一時的に違和感を感じることがあります。見た目や機能性は手術前と比べて大幅に改善されますが、仮歯から最終的な人工歯に交換するまでの間は、装着感に慣れる必要があります。
仮歯の装着後、約2〜3週間で違和感が軽減される方が多いです。この期間中、日常生活を送りながら、徐々に新しい歯に慣れていくことが大切です。
しかし、違和感が長引いたり不安を感じたりする場合は、早めに担当医師に相談することをおすすめします。
オールオン4の装着感以外でも、違和感を感じる要因があります。主に以下5つの要因です。
一つずつ解説していきます。
オールオン4の手術後、歯茎や顎の骨に炎症が起きることがあります。炎症が起こると、歯茎や顎が赤い腫れや痛みや出血が生じるのです。この状態は通常数日から数週間で治まりますが、長引く場合もあります。
炎症の原因は以下の通りです。
対処法としては、痛み止めや抗生物質の服用、歯科医師の診察が有効です。また、手術前後の適切な口腔ケアや飲食の制限が、炎症の予防につながります。
オールオン4の治療では、インプラント周囲炎が発生することがあります。インプラントの周囲にある歯茎が、歯周病になる症状です。
インプラント周囲炎を予防するためには、日常的なケアが欠かせません。毎日の歯磨きやデンタルフロスの使用、定期的な歯科医院でのメンテナンスが必要です。
インプラントの埋入位置や角度がずれている場合、違和感を感じることがあります。埋入位置がずれると、かみ合わせのバランスが崩れ、適切に噛めないと感じることがあるのです。
このズレの原因には、「埋入位置」「深さ」「角度」の3つが関係します。そのため、オールオン4の治療を受ける際は、実績の豊富な歯科医師に治療を依頼し、ミスのない治療をしてもらうことが重要です。
オールオン4の仮歯はアバットメントという部品を使用してインプラントによって固定されますが、これがうまく結合しない場合、仮歯がぐらついたり外れたりすることがあります。仮歯の固定不良は、以下の原因で発生します。
固定不良により、仮歯が動いたり外れたり、噛み合わせが悪くなったりすることがあります。仮歯が固定できていないと感じたら、すぐ歯科医師へ相談してください。
オールオン4の手術後、インプラントが破損したり感染したりすると、違和感や痛みを引き起こします。インプラントが骨に定着するまでの約6ヶ月間は特に注意が必要です。
インプラントの破損や感染を防ぐためには、毎日の歯磨きや歯間ブラシの使用、定期的な歯科医院でのチェックなど、口腔内の清潔を保ち適切なケアをおこなうことが重要です。
オールオン4で起こる違和感の予防法として、以下4つの対策をご紹介します。
それぞれ解説します。
オールオン4の手術前に、虫歯や歯周病の治療を済ませておくことが重要です。特に治療できていない歯周病があると、インプラント周囲炎のリスクが高まり、インプラントと骨の結合がうまくいかない可能性があります。
ほとんどの歯科医院では、まず歯周病の治療を優先し、その後にインプラント手術をおこないます。適切な検査と治療を受け、手術をスムーズに進めましょう。
オールオン4と歯周病の関係については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
オールオン4の治療を受けたあとの歯磨きは、念入りにおこないましょう。インプラントは歯根膜を持たないため、感染に弱く、歯周病になると進行が早まります。歯周病を防ぐために、以下のようなケアを徹底してください。
これにより、オールオン4のインプラントを長持ちさせることができます。
オールオン4の治療後は、歯科医院での定期的なメンテナンスを欠かさずに受けてください。メンテナンスによって、インプラントの位置のズレや歯周病・炎症などを早期に発見することができます。
通院頻度の目安は、治療後3~4カ月に一度、その後も年に一度程度です。
オールオン4をすると決めた日から、禁煙を心がけましょう。
タバコに含まれるニコチンは血液の流れを妨げ、細胞に酸素や栄養が届きにくくなります。これにより、インプラントと骨の結合がうまく進まず、術後の傷の治りも遅くなってしまうのです。また、細菌感染のリスクも高まります。
そのため、オールオン4を決めた時点で禁煙するのが最良です。禁煙が難しい場合は、タバコの本数を減らすなど、歯科医師に相談してください。
オールオン4の治療中や治療後に違和感や不快感を感じた場合は、すぐに歯科医院に相談してください。違和感を放置すると、インプラント周囲炎の発症や、最悪の場合インプラントの脱落につながるリスクがあります。トラブルによって治療がさらに複雑化し、時間や費用が増加する可能性も否定できません。
オールオン4の治療後に起こるトラブルを未然に防ぐためにも、定期的なメンテナンスとセルフケアを怠らず、違和感があればすぐに歯科医院に相談することが大切です。
オールオン4は違和感が出にくい治療法ですが、手術当日に仮歯を装着後、2〜3週間程度は装着感に違和感を感じることがあります。また、以下のような原因から違和感を感じることもあり、その場合には注意が必要です。
もし違和感を感じた場合は、放置せず歯科医師へ相談するようにしてください。適切な対処によって、症状の改善につながります。
ソレイユデンタルクリニックでは、オールオン4を含むインプラントについてのご相談を随時受け付けております。術前・術後のケアまで徹底しておこなわせていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
医療法人社団隆嘉会 ソレイユデンタルクリニック 理事長
山田 嘉宏(やまだ よしひろ)
1990年 昭和大学歯学部 卒業
1990~1992年 東京医科歯科大学補綴科 勤務
1992~1993年 茨城県友部歯科診療所 勤務
1993~1999年 品川区共立歯科 分院長 勤務
1999~2003年 よしひろ歯科クリニック 開院
2003年 医療法人社団隆嘉会 よしひろ歯科クリニック 開院
2014年 医療法人社団隆嘉会ソレイユデンタルクリニック 開院
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