インプラント治療から数年後に痛みが出る原因は？対処法・予防法も解説

インプラント周囲炎は、インプラントの周囲で発生する炎症で、歯周病に似た症状を引き起こします。

インプラント周囲炎が起こると、歯茎からの出血や膿の発生が見られることも。主な原因は、歯の表面に蓄積されるプラークです。

毎日のケアが適切におこなわれていない場合、プラークによって歯周病菌が増殖し、ひどいケースではインプラントを失うリスクが高まります。

アバットメントは、インプラント体（インプラントの土台）と人工歯をネジによって連結している部分です。

このネジが経年により緩むことで、インプラントの安定性が損なわれ、ぐらつきや痛みを引き起こす可能性があります。また、インプラントの破損につながる恐れもあるため注意が必要です。

インプラント治療を受けてから数年の間に噛み合わせが悪化しバランスが崩れることで、インプラントへの負荷が増えて痛みが出ることがあります。

噛み合わせの悪化は、アバットメントへの負担も大きくなるため、インプラントの破損やぐらつきにつながる可能性も否定できません。

インプラント自体は問題がない場合でも、周囲の歯にトラブルが生じた場合痛みの原因となることがあります。主に、インプラント周辺の歯に虫歯や歯周病が生じたときです。

インプラントは人工ばのため虫歯にならないものの、隣接する歯との間のプラークが蓄積することで虫歯リスクを高めます。そのため、日頃から綿密なケアが必要です。

顎に埋め込んだインプラント体とその周囲の骨の間で発生する微細な亀裂が、痛みやインプラントの脱落を引き起こす原因となります。

インプラント体と骨の境目にひび割れは、強い食いしばりや睡眠中の無意識の歯ぎしりなどが原因で起こることが多いです。もし顎骨の部分に以上を感じた場合は、速やかに歯科医師に相談し、必要に応じてレントゲン検査を受けるようにしましょう。

インプラント治療後の口腔内の健康状態を維持するためには、日常的なケアが欠かせません。

特に、インプラント周囲炎は、歯磨きで完全に除去できなかったプラークの蓄積によって引き起こされます。そのため、より念入りに正しい方法でブラッシングを心掛け、インプラント周囲炎のリスクを減少させましょう。

また、歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシなどを使うことも、歯垢の除去に効果的です。

インプラント治療後は、歯科医院にて定期検診を受けるようにしてください。

インプラント周囲で起こる問題のなかには、自覚症状がないものもあります。知らないうちに症状が進行するのを防ぐために、定期検診を受けることが必要です。

また、歯科医院でクリーニングを受ければ、歯ブラシだけでは除去しきれない歯石や着色汚れを効果的に取り除けます。

インプラント治療後は、必ず禁煙をしてください。喫煙はインプラント治療の成功を妨げる要因となります。

インプラント治療後に喫煙をすることで、血流が悪化し手術による傷口の治りが遅くなります。また、喫煙によって免疫力が低下し、インプラント周囲炎を発症するリスクも高まるんです。

そのため、インプラント治療後は禁煙を徹底しましょう。