「インプラント周囲炎は治療すれば治るの?」
「インプラント周囲炎の治療方法や治療期間を知りたい」
「腫れや出血、痛みなどの症状がある場合に、どの程度深刻な状態なのか知りたい」
インプラント周囲炎を発症した方や疑いがある方のなかには、上記のような不安をお持ちではないでしょうか。
インプラント周囲炎は、早期に発見して適切な治療を受ければ改善が期待できます。
そこでこの本記事では、インプラント周囲炎が治るのかや重症度別の治療法を解説します。
記事の後半では、インプラント周囲炎を予防する方法も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
インプラント周囲炎は、初期段階であるインプラント周囲粘膜炎のうちに治療を開始できれば改善できる場合があります。
一方で、炎症が進行して顎の骨が大きく失われた場合は、完全にもとの状態へ戻すことが困難です。症状によっては外科的治療やインプラントの撤去が必要になる場合もあります。
そのため、インプラント周囲炎は「自然に治る病気ではないものの、早期治療によって改善や進行の抑制が可能な病気」と考えるのが適切です。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲に細菌感染が起こり、歯茎や顎の骨に炎症が生じる病気です。
天然歯でいう歯周病に似た疾患で、初期段階では歯茎の腫れや出血などの症状が現れます。進行するとインプラントを支える顎の骨が溶けて、最終的にはインプラントがぐらついたり脱落したりするリスクがあります。
そもそもインプラント周囲炎の原因は細菌感染だけでなく、生活習慣や全身の健康状態も関係しています。
インプラント周囲炎を招く原因は、以下の6つです。
インプラント周囲炎は、1つの原因だけで発症するとは限りません。複数の要因が重なると発症リスクが高まるため、ご自身に当てはまるものがないか確認しておくことが大切です。
症状がなくても生活習慣を見直し、歯科医院で定期的な検診やメンテナンスを受けましょう。
インプラント周囲炎は、自然に治る病気ではありません。インプラントの周囲に細菌が感染して炎症が起こる病気であり、放置すると炎症が徐々に進行します。初期段階では歯茎の腫れや出血程度の症状が多いものの、進行するとインプラントを支える顎の骨が溶ける場合も。
天然歯の歯周病と同様に、適切な治療を受けなければインプラント周囲炎の改善は期待できません。症状が軽く見えても自己判断で様子を見るのではなく、違和感や出血に気づいた時点で歯科医院を受診することが大切です。
インプラント周囲炎の治療法は、症状の進行度によって異なります。軽度の段階であれば比較的負担の少ない治療で改善が期待できますが、重症化すると外科手術やインプラントの撤去が必要になる場合もあります。
以下で、インプラント周囲炎の進行度別に具体的な治療方法をご紹介します。
ひとつずつ見ていきましょう。
軽度のインプラント周囲炎である場合、歯科医院での専門的なクリーニングとセルフケアの見直しで治る場合があります。インプラント周囲に付着したプラークや歯石を除去し、炎症の原因となる細菌を減らすのが主な治療内容です。
また、正しい歯磨き方法や補助清掃器具の使いかたを習得し、インプラント周囲炎の再発を防ぐ口腔ケアを徹底する必要があります。
中等度まで進行したインプラント周囲炎は、クリーニングに加えて薬物療法や外科的処置が必要です。抗菌薬や殺菌剤を使用して細菌感染を抑えながら、歯茎の奥深くに付着した汚れを除去します。
炎症が強い場合や歯周ポケットが深い場合は、歯茎を開いてインプラント表面を直接清掃するフラップ手術が選択されることもあります。
重度のインプラント周囲炎では、顎の骨が大きく失われているケースが多く、再生療法やインプラントの撤去がおこなわれます。
再生療法では、骨補填材や再生材料を使用して失われた骨の回復を目指します。しかし、骨の吸収範囲が広い場合やインプラントの揺れがみられる場合は、インプラントの保存が難しくなるケースも少なくありません。
インプラントの保存が難しい場合は、インプラント周囲炎の感染源を取り除くためにインプラントを撤去する必要があります。
末期まで進行したインプラント周囲炎は、インプラントの撤去が必要になる場合がほとんどです。そして撤去後は、炎症や感染が完全に治まるまで治療を継続しなければなりません。
患者様の口腔内の状態によっては、再度インプラント治療をおこなう場合もありますが、入れ歯やブリッジなど別の治療法を選択する場合もあります。
いずれにせよ、まずはインプラント周囲炎を治し、長期的に口腔内の健康を維持できる治療方法を選ぶことが大切です。
インプラント周囲炎は、日ごろから適切なケアをおこなうことで発症リスクを減らせます。
インプラントを長く快適に使用するためにも、以下の予防法を実践しましょう。
ひとつずつ紹介します。
インプラント周囲炎の予防には、毎日のセルフケアが欠かせません。インプラント自体は虫歯になりませんが、周囲の歯茎には細菌が付着するため、清掃が不十分だと炎症を引き起こします。
インプラント周囲炎を予防するためにも、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも活用し、インプラント周囲の汚れをしっかり除去することが大切です。
インプラント周囲炎を防ぐためには、定期的なメンテナンスを受けることが重要です。
セルフケアだけでは取り除けない汚れや歯石が蓄積するため、歯科医院では専用器具を用いたクリーニングや噛み合わせの確認、インプラント周囲の状態チェックがおこなわれます。
異常を早期に発見できれば、インプラント周囲炎の重症化を防ぎやすくなります。
喫煙習慣がある方は、禁煙を心がけましょう。
タバコに含まれる有害物質は血流を悪化させ、歯茎の治癒力や免疫力を低下させます。その結果、細菌感染が起こりやすくなり、インプラント周囲炎の発症リスクが高まります。
また、喫煙は治療後の回復にも悪影響をおよぼすため、インプラントを長持ちさせたい場合は禁煙が望ましいです。
糖尿病や心血管疾患などの全身疾患を適切に管理するのも、インプラント周囲炎の予防につながります。血糖値のコントロールが不十分な状態では、感染症にかかりやすくなり、炎症が悪化しやすいです。
また、高血圧や免疫機能に影響する病気を抱えている方も注意が必要です。
全身疾患をお持ちの方は、医科と歯科の両方で定期的な診察を受けながら、全身の健康状態を維持しましょう。
インプラント周囲炎は、インプラントを失う原因となる代表的なトラブルのひとつです。初期は自覚症状が少ないものの、放置すると顎の骨が溶け、最終的にはインプラントの脱落につながるリスクがあります。
しかし、毎日のセルフケアや定期メンテナンス、禁煙、全身疾患の管理を徹底することで予防は十分可能です。
インプラントを長期間快適に使い続けるためにも、日頃から口腔内の健康管理を意識し、異変を感じた際は早めに歯科医院へ相談しましょう。
インプラント周囲炎は早期に適切な治療を受けることで改善が期待できますが、放置するとインプラントの脱落につながるおそれがあります。気になる症状がある方は、インプラント治療に力を入れているソレイユデンタルクリニックへお気軽にご相談ください。
医療法人社団隆嘉会 ソレイユデンタルクリニック 理事長
山田 嘉宏(やまだ よしひろ)
1990年 昭和大学歯学部 卒業
1990~1992年 東京医科歯科大学補綴科 勤務
1992~1993年 茨城県友部歯科診療所 勤務
1993~1999年 品川区共立歯科 分院長 勤務
1999~2003年 よしひろ歯科クリニック 開院
2003年 医療法人社団隆嘉会 よしひろ歯科クリニック 開院
2014年 医療法人社団隆嘉会ソレイユデンタルクリニック 開院
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ● | ● |
| 午後 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ● | ● |
午前:9:00~13:00
午後:14:30~18:00
●:9:00~12:30/13:40~17:00
休診日:水曜・祝日