インプラント治療を検討されている方の中には、
「本当にインプラント治療で後悔することはないだろうか」
「高額な治療費を投じても、期待通りの結果が得られるだろうか」
「治療後に痛みや違和感が残るのではないか」
と不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
インプラント治療は、多くの場合で高い満足度を得られる治療法です。しかし、適切な知識や準備なしに治療を受けると、後悔につながるケースも考えられます。
そこで、今回は以下の内容について解説します。
この記事を読むことで、インプラント治療についての正しい知識を理解できます。また、後悔のない治療のために必要な準備や注意点を把握できるようになります。
インプラント治療を検討中の方、または治療を受ける予定の方は、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療で後悔する理由は、以下の9つです。
それぞれ詳しく解説していきます。
治療の失敗は大きな後悔につながります。再手術や追加の医療費、長引く痛みが必要になる可能性があるからです。
インプラントの脱落、感染、神経への影響などが失敗の原因となります。
インプラントは自由診療のため、もともと費用の高い治療です。そこで治療中に追加処置が必要になったり、複数本のインプラントが必要になったりすると、当初の見積もりを大幅に超えることがあります。
インプラントのメリットである噛む力の改善や発音のしやすさ、見た目の向上など、期待していた効果が十分に得られないケースがあります。
治療前の説明不足や過度な期待が原因となることもあります。
インプラント治療後、長引く痛みや違和感に悩まされることがあります。通常は1週間程度で落ち着く術後の症状が、人によっては長期化するからです。
また、異物感が残り、自然な歯のように感じるまでに時間がかかる場合もあります。
見た目に不満を感じることがあります。インプラントで装着した人工歯は、天然の歯と完全に同じ見た目を再現することは難しく、色や形がわずかに異なる場合があるからです。
特に前歯のインプラントでは、この違いが目立つ可能性があります。
インプラント治療後に、噛み合わせの問題が生じることがあります。インプラントの位置や角度が適切でないことが主な原因です。
これにより、顎の関節に問題が生じたり、頭痛などの症状が現れたりする可能性もあります。
インプラント治療後は長期的なメンテナンスが必要になり、負担を感じることがあります。定期的な掃除や点検によって状態を確認し、場合によっては部品の交換が必要になるからです。
この継続的なケアにかかる時間と費用が、予想以上に負担に感じられることがあります。
インプラント治療は、その他の歯科治療に比べて治療期間が長いです。骨を増やす手術が必要な場合や、複数本のインプラントを段階的に入れる場合など、治療完了まで数ヶ月から1年以上かかることもあります。
長期間の通院が、負担になり後悔につながります。
術後の制限や注意事項に悩まされることもあります。治療直後は食事制限があったり、長期的にも固いものを避けたりする必要があるのです。
そのため、事前に制限・注意事項をよく理解しておく必要があります。
インプラント治療は多くの人に有効ですが、すべての人に適しているわけではありません。特に以下の3つに当てはまる方は、インプラント治療が適さない可能性があります。
それぞれ見ていきましょう。
顎の骨が少ない場合、インプラントを安定して固定することが難しくなります。インプラントは顎の骨に直接埋め込むため、十分な量の骨が必要です。
骨が少ない原因には、長期間の歯の欠損や加齢による骨密度の低下があります。また、事故やけがによる骨の損傷も原因となることがあります。
ただし、骨が少ない場合でも、骨を増やす手術(骨移植)でインプラント治療が可能になることも。追加の手術は治療期間と費用を増加させますが、治療の選択肢を広げます。
重度の歯周病がある場合、インプラント治療のリスクが高くなります。歯周病は歯茎や顎の骨を傷つける病気で、歯茎の炎症や出血を引き起こします。
また、歯を支える骨の減少や、歯のぐらつき、脱落の原因のひとつです。歯周病がある状態でインプラント治療をおこなうと、感染のリスクが高まります。
そのため、まず歯周病の治療を完了し、症状が安定してからインプラント治療を検討することが大切です。
喫煙は、インプラント治療のリスクが高くなる場合があります。喫煙は血流を悪くし、傷の治りを遅くしやすい要因のひとつです。また、感染のリスクを高め、インプラントと骨の結合を弱くする可能性があります。
糖尿病患者の場合も、血糖値が高まり傷の治りが遅くなります。また、感染のリスクも高く、骨の質が低下する可能性もあるでしょう。
ただし、喫煙者や糖尿病患者でもインプラント治療が可能な場合があります。
インプラント治療をおこなうかどうかは、歯科医師と相談しながら慎重に判断する必要があります。代わりとなる治療法(ブリッジや入れ歯など)も含めて、最適な選択肢を検討することが大切です。
インプラント治療を成功させ、後悔しないためには、6つのポイントが重要です。それぞれについて詳しく説明していきます。
成功するインプラント治療の第一歩は、信頼できる歯科医院を選ぶことです。インプラント治療の実績や経験が豊富で、最新の設備や技術を導入している医院を探しましょう。
患者の声や評判、カウンセリングの丁寧さも重要な選択基準です。複数の歯科医院を比較検討し、自分に合った医院を選びましょう。
適切な治療計画を立てるために、詳細な検査と準備が必要です。主な検査は以下のとおりです。
これらの検査結果をもとに、最適な治療計画を立てることができます。
インフォームドコンセントとは、治療の内容やリスク、費用などについて十分な説明を受け、理解した上で同意することです。
以下の点について、しっかりと説明を受けましょう。
分からないことがあれば、歯科医師へ遠慮せずに質問することが大切です。
インプラント治療後のケアは、長期的な成功のカギとなります。定期的な歯科検診(3〜6ヶ月に1回程度)や毎日の丁寧な歯磨き、専用の歯間ブラシや歯ブラシの使用が必要です。
また、禁煙や過度の飲酒を控えることも重要です。歯科医師の指示に従い、適切なケアを続けるようにしてください。
インプラント周囲炎は、インプラント周囲の炎症を指し、インプラントの失敗につながる可能性がある重要な問題です。定期的な歯科検診で早期発見に努め、適切な口腔ケアによって細菌の蓄積を防ぐことが大切です。
喫煙や過度の飲酒を控え、糖尿病などの全身疾患のコントロールも適切におこないましょう。出血、腫れ、痛みなどの症状に気づいたら、すぐに歯科医院に相談してください。
インプラント治療後にトラブルが起きた場合の対応方法を知っておくことも大切です。以下のようなトラブルがあれば早急に歯科医院を受診し、適切な処置を受けましょう。
不安な点があれば、担当の歯科医師に相談し、十分な理解と準備の上で治療に臨んでください。
この記事では、インプラント治療で後悔する理由と後悔しないためのポイントについて解説しました。インプラント治療の適否や方法は、個人の口腔内の状態や全身の健康状態によって異なります。
そのため、治療を受けるかどうかは自分で判断せず、必ず信頼できる歯科医師に相談しましょう。
ソレイユデンタルクリニックでは、インプラントについてのご相談を随時受け付けております。術前・術後のケアまで徹底しておこなわせていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
医療法人社団隆嘉会 ソレイユデンタルクリニック 理事長
山田 嘉宏(やまだ よしひろ)
1990年 昭和大学歯学部 卒業
1990~1992年 東京医科歯科大学補綴科 勤務
1992~1993年 茨城県友部歯科診療所 勤務
1993~1999年 品川区共立歯科 分院長 勤務
1999~2003年 よしひろ歯科クリニック 開院
2003年 医療法人社団隆嘉会 よしひろ歯科クリニック 開院
2014年 医療法人社団隆嘉会ソレイユデンタルクリニック 開院
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