「インプラントに興味があるけど、デメリットってあるの?」と疑問に思ったことはありませんか?インプラントは失った歯を取り戻すための有効な治療法ですが、デメリットがあるのも事実です。
そこでこの記事では、以下の内容を解説していきます。
この記事を読むことで、インプラントが持つデメリットやリスクを正しく理解し、治療を効率的に進めるための方法がわかります。インプラントを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
インプラントとは、天然の歯を歯周病や衝撃などで欠損したとき、代わりに顎の骨へ人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。
インプラントは、従来のブリッジや入れ歯といった治療法とは異なり、単に歯を補うだけではなく、欠損した歯根(歯の根本)まで再建することができます。これにより、より自然に近い形と機能を取り戻すことが可能です。
歯の機能性や審美性を取り戻せるインプラントですが、デメリットもあります。インプラントのデメリットとして考えられるのは、以下の8つです。
一つずつ解説します。
インプラント治療には、一定の治療期間を要します。入れ歯やブリッジなどの保険治療と比べ、インプラントの場合は治療期間が長くなります。
インプラントの場合、最初の手術でインプラント体を埋め込んでから人工歯を取り付けるまで、およそ4〜6ヶ月かかるのが一般的です。これは、インプラント体と骨が結合するまでの期間として必要不可欠な期間です。
インプラント治療は、基本的に保険適用外の自由診療です。そのため治療費が高額になります。
支払い方法を工夫すれば、支払いの負担を軽減することは可能ですが、保険適用のブリッジや入れ歯に比べると、全体的な費用が高いのは事実です。事前のカウンセリングにて、自身の治療費用を明確にし、治療法を検討することをおすすめします。
インプラント治療では、顎骨にインプラントを埋め込む手術が必要です。手術では麻酔を使うため痛みは軽減されますが、手術そのものが体に負担をかけることになります。特に、持病がある方や妊婦の方は、事前に歯科医師に相談してください。
インプラント体を埋め込む手術の際、神経損傷のリスクがあります。下顎にインプラントを埋入する場合、骨の萎縮が著しいと、下顎の神経と血管が通る管に近づくリスクがあります。そして神経を傷つけると、顔の神経麻痺や味覚障害などの合併症を引き起こす可能性も否定できません。
そのため治療前は、十分な検査による治療計画の立案が不可欠です。
インプラント治療には、治療失敗のリスクがあることに注意が必要です。
最も懸念されるのは、インプラント歯周炎の発症です。インプラント周囲炎が進行すれば、インプラントの喪失につながる可能性があります。そのため定期的なメンテナンスを怠らず、早期発見と適切な対応が重要です。
また、クリニックの感染予防対策にも注目し、滅菌管理の徹底されたところを選ぶことで、治療失敗のリスクを最小限に抑えられます。
インプラント治療が終了しても、継続したメンテナンスが必要です。3ヶ月に1回程度の定期的な検診では、インプラント体の定着状態やかぶせ物の状態を確認し、必要に応じた処置がおこなわれます。
インプラントのみならず、天然の歯の健康維持にも定期検診は欠かせません。メンテナンス習慣を身につけることで、長期にわたって良好な口腔環境を保つようにしましょう。
インプラントの人工歯は、見た目に違和感を感じる場合があります。特に前部のインプラントでは、骨の吸収や歯肉の退縮によってインプラント体が長く見えたり、金属部分が透けて見えるなどの問題が起こりやすいのが課題です。
治療後の審美的な問題には、歯科医師による綿密な治療設計と技術が求められます。
インプラントは、誰でも受けられる治療ではありません。外科手術を伴うため、以下に該当する方は治療を受けられないことがあります。
以下の記事で、なぜインプラントを受けられないのか、どのような対処法があるのかを詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
インプラントは、正確に治療を進めることで歯の機能性や審美性を取り戻す有効な治療法です。そこで、治療を成功させるポイントを以下の5つに分けて解説していきます。
それぞれ解説します。
インプラント治療を進めるにあたり、歯科医師と患者の方の密接なコミュニケーションが不可欠です。治療方針や手順、メリット・デメリットなどについて、医師と十分に話し合ったうえで治療方針を決定してください。
治療内容や費用、リスク、期間など、事前に確認しておくことで、安心して治療に臨めるでしょう。
インプラント治療の成功には、経験豊富な専門医による丁寧な施術が不可欠です。そのため、信頼できる歯科医院で治療を受けるようにしましょう。医院の実績や医師の技術、設備の状況などを事前に確認し、自分に合った医院を選んでください。
一人一人の状況に合わせた最適な治療を提供してくれる医院を見つけることが、インプラントの成功につながります。
インプラント治療は一般的に高額になるため、治療費用の支払い方法を事前に検討しておくことが重要です。
デンタルローンや分割払いなどのオプションを活用すれば、支払い負担を軽減できます。自身の経済状況に合わせて、無理のない支払い計画を立てましょう。
インプラントのデンタルローンについては、以下の記事をご覧ください。
インプラント治療後は長期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスを怠ることで、インプラント体が骨から脱落する可能性もあります。
3ヶ月に1回程度の定期検診で、インプラントの状態や周囲の歯茎、咬合などを確認し、必要に応じて適切な処置をおこなってもらいましょう。
インプラント治療の前は、事前に虫歯や歯周病治療を完了し、感染症のリスクを排除してください。治療中や治療後に合併症が発生すると、インプラントの成功に悪影響を及ぼす可能性があります。
治療前に検査を受け、事前の治療を済ませておきましょう。
インプラントは、デメリットだけでなくメリットも豊富です。ここからは、インプラントのメリットを以下の8つに分けて解説していきます。
一つずつ見ていきましょう。
インプラントは、周囲の健康な歯への負荷を最小限に抑えた治療が可能です。
ブリッジや入れ歯の場合、隣接する天然歯を削る必要が出てくることがありますが、インプラントはそうした処置をおこないません。健康な歯への影響を回避できるのが、インプラント治療の大きなメリットです。
インプラントは、天然の歯と同じような咀嚼感を得られます。たとえば入れ歯は、咀嚼時の違和感や食べかすの挟まりなどの問題が生じがちですが、インプラントは失った歯の根元部分に直接埋め込まれるため、自然な感触で噛むことが可能です。
また、インプラントには強度の高いチタン素材が使われており、強い力にも耐えられる設計となっています。
インプラントは、審美性の高さにも優れています。
保険適用の差し歯では色味に違和感が出たり、入れ歯は金属部分が目立ってしまったりすることがあります。一方、インプラントの人工歯部分はセラミックやジルコニアなどの素材が使われるため、天然の歯と遜色のない美しい外観が得られます。
オールオン4は固定式のため、入れ歯のように取り外してメンテナンスをする必要がありません。そのため、外出先や旅行中など、着脱によるメンテナンスのことを気にせず楽しめるでしょう。
また、歯茎に食べ物が挟まって痛むことも少ないため、快適な生活を送れます。
インプラントによって歯を補うことで、発音をしやすくなります。インプラントは顎の骨に固定されているため、自然な発音が可能になるのです。
インプラントは、日々のメンテナンス時に取り外す必要がありません。入れ歯のように装着・取り外しを繰り返さなくて良いため、ケアが非常に簡単です。
定期的な歯科検診と、自宅での歯磨きを徹底すれば、長期にわたって良好な状態を維持できます。
インプラントは、適切なメンテナンスと管理によって10年以上も質を保つことが可能です。中には、20年以上使用できるケースもあります。
インプラントの場合、インプラント体があご骨に強固に結合し、長期的な耐久性を発揮します。一方、入れ歯やブリッジなどの補綴物は、経年的な劣化が早いのが特徴です。
歯を失った状態を放置することで、顎の骨が使われなくなり、徐々に吸収・減少していきます。しかしインプラントであれば、骨への刺激が増え、骨量を維持することが可能です。
インプラントによって咀嚼が可能になることで、体と心の健康にも良い影響を及ぼします。噛むことで脳に刺激が伝わり、脳の活性化が期待できます。
また、十分な咀嚼により唾液の分泌が促され、若返りホルモンの分泌も期待できます。快適な食生活を送れるようになることで、心身ともに健康的な状態を維持できるのがインプラントです。
インプラントには、治療期間が長期に渡ったり、治療費が高くなったりとデメリットがあるのは事実です。ですがインプラントには、機能性と審美性の大幅な改善を期待できます。
そのためインプラントを進める際は、信頼できる歯科医院で治療を受け、メンテナンスを怠らないようにし、治療を成功に導きましょう。
ソレイユデンタルクリニックでは、インプラントについてのご相談を随時受け付けております。術前・術後のケアまで徹底しておこなわせていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
医療法人社団隆嘉会 ソレイユデンタルクリニック 理事長
山田 嘉宏(やまだ よしひろ)
1990年 昭和大学歯学部 卒業
1990~1992年 東京医科歯科大学補綴科 勤務
1992~1993年 茨城県友部歯科診療所 勤務
1993~1999年 品川区共立歯科 分院長 勤務
1999~2003年 よしひろ歯科クリニック 開院
2003年 医療法人社団隆嘉会 よしひろ歯科クリニック 開院
2014年 医療法人社団隆嘉会ソレイユデンタルクリニック 開院
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